「福祉送迎運転者講習会」及び「福祉車輌取扱 士講習会」開催の意義
「施設送迎の福祉送迎運転者講習会」及び「福祉車輌取扱士資格講習会」の開催予定
株式会社 マプト(日本福祉車輌協会 認定インストラクター・認定指定工場)
今年度までは理事会が中心となり、検討し決定していた“予定”ですが、来年度の予定はインストラクター会の中に設置した“研修委員会”で検討し、理事会で承認を受け“研修委員会”が運営する方向になりました。
皆様もご存知の通り、この「送迎担当者向け福祉送迎運転者講習会」と「福祉車輌取扱士資格講習会」は当協会の基幹的事業です。
施設の送迎は高齢者である利用者をご自宅から施設へ、そして施設からご自宅へ送迎するという、在宅介護には欠かすことの出来ない重要な仕事ですが、昨年の送迎中の事故は一昨年の約2倍発生していると言われています。
私たちの行っている、福祉車輌の送迎に特化した安全運転講習会は、要点を押さえ実戦向き、完成度が高いと大変好評で「安全運転講習会」に参加した施設の方から、実際に施設に来て普段使用している車両で講習を行ってほしいと依頼されることも多くあります。
昨年20回開催した福祉送迎運転者講習会を、理事会と理事長の意向を組み入れ、来年度は大きく回数を増やし“55回開催”いたします。
開催予定地は研修委員会で考えた“3つのコンセプト”によって議論し決定しましたが、一番大事にしたいのは“協会会員の方の熱意”です。
いくら協会が施設の為に福祉送迎運転者講習会を開催しても、地元会員の継続的なアフターフォローが出来なければ本当の意味での事故撲滅に繋がりにくいのではないかと考えるからです。
地元会員が、地元施設の送迎中の事故や故障を減らしたいと真剣に考え、地元会員が積極的に参加する福祉送迎運転者講習会を行い、施設の方と継続的に送迎中の事故撲滅を目指すことを“理想の形”としたいからです。
福祉車輌取扱士資格講習会及び資格試験は、昨年と同じ19回行う予定となりました。
取扱士資格保持者は、現在全国で8,000名を超えています。来年度中には10,000名も見えてきました。
整備振興会や査定士協会などからの問い合わせやオークション会場、レンタカー会社やリース会社の方も取得されています。
まだお持ちでない方は是非お近くの会場で取得する事をオススメいたします。
私が協会に入会して初めに参加したのが、新年互礼会でした。
当社は愛媛県松山市で車検整備の指定工場、保険会社指定の板金塗装工場、そしてレンタカーや24時間レスキューを行い、展示場に中古車を10台程度並べて新車中古車の販売を行う、従業員6名の小さな会社です。
売上げは右肩下がり、何か新規の事業はないかと探している時に、山口県の甲藤自動車工業の甲藤社長から日本福祉車輌協会の事を教えて頂き即座に入会を決め、翌月に新年互礼会があると聞き参加しました。
通常であれば、このような会は私一人で参加するのですが、たまたま工場長を連れて参加しました。
愛媛から大阪に二人分の1泊2日での出張経費は当社にとって小さくない出費でしたが、私一人だけではなく工場長と二人で参加したのが良かったと思います。なぜなら、二人が同時に福祉車輌の重要性に気づいたからです。
初参加した新年互礼会で、日本福祉車輌協会の平岡事務局長より「福祉車輌事業の成果=知識×行動量ですよ」と教えていただき、すぐスタートアップ研修を申込みしました。スタートアップ研修にて、訪問時の方法や施設担当者との話題や会話方法も教えていただきました。
それからすぐ福祉車輌取扱士資格を取得、さらに技術研修に参加し協会の“認定指定工場”を取得しました。近くで行われる安全運転講習会にスタッフとして参加し協会の新年互礼会や納涼会には欠かさず工場長と一緒に参加、仲間を作り情報交換など行いました。
そして地元松山で安全運転講習会を開催する活動を繰り返し行っています。
松山で協会主催の安全運転講習会はすでに4回開催し、施設の送迎担当者の方々に社会的弱者の方を送迎しているという使命感を強めていただき、福祉車輌の正しい取扱方法を学んでいただく活動を行いました。その結果、通常であれば当社のような小さな会社では取引していただけるはずのない大きな病院や、スタッフが200名以上いるような福祉施設、特養や老健などから「車両のメンテナンスをお願いしたい」とお客様からご連絡いただいています。
日本福祉車輌協会の発展が自社の発展に繋がると信じ、協会活動を活発に行ってきた結果、入会から3年ほどで自社への入庫台数の約2割が福祉車輌になり、地元の福祉施設や公益社団法人などに講習依頼され、地元への社会貢献活動ができるようになりました。
これも協会の趣旨にそって、地元に社会貢献してきた姿勢を認められた結果だと思っています。積極的に協会行事に参加して仲間と情報交換を行い、協会の発展に寄与する事が自社の発展に繋がり、自社のみでは叶わない事が可能になると信じています。
”一緒に汗をかこう!” ”協会活動を活発に行いたい!”と思われる方は、是非私たち研修委員会までお知らせ下さい。会員皆で力を合わせ今以上に活発に、そしてもっともっと活性化させていけたらいいなと思います。
今後とも日本福祉車輌協会の活動にご理解とご協力を賜りますよう、宜しくお願い致します。
株式会社 マプト(日本福祉車輌協会 認定インストラクター・認定指定工場)
代表取締役 新屋敷 剛
愛媛県松山市竹原3丁目20-12 TEL:0120-035-001